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熱海の「未来創造部」、移動式炭化ユニット稼働 二酸化炭素削減へ

移動式炭化ユニットの火入れ式を開いた未来創造部

移動式炭化ユニットの火入れ式を開いた未来創造部

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 熱海で環境活動に取り組む「未来創造部」(熱海市渚町)が7月14日、移動式炭化ユニットの火入れ式を開いた。

紋珠・高槻バイオチャーエネルギー研究所の島田勇巳所長(左)が協力(関連画像5枚)

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 「未来の子どもたちにきれいで楽しい地球を残す」を合言葉に環境問題に取り組む同社。環境保護活動や書籍の執筆に携わる枝広淳子社長と、熱海を拠点に海洋保全活動に取り組む光村智弘副社長を中心に活動を進める。

 今回の「炭化プロジェクト」は、今後排出される二酸化炭素を削減することと、既に大気中にある二酸化炭素を隔離・貯留することで地球の炭素循環のバランスを正常にし、気候変動対策につなげたい狙いがある。これまで端材や剪定(せんてい)枝、農作物の残さなどの多くは燃焼されて二酸化炭素の排出源になっていたが、バイオ炭にすることで地球資源として循環させ、化石燃料の代替や土壌改良に生かすことができるという。光村さんは「熱海市のCO2削減に加え、体験学習などを通じて環境で観光にもつなげていきたい」と話す。

 14日の火入れ式では、市内に設置した移動式炭化ユニット「未来炭化ユニット」を稼働し、端材を機械に入れて大型バーナーで点火する作業を行った。

 同ユニットは、紋珠・高槻バイオチャーエネルギー研究所(大阪府高槻市)の炭化ユニットをベースに、トラックに搭載できるように移動式に設計したもので、「日本初の移動式炭化ユニット」だという。移動式にしたことで、炭化したい端材や残さがある場所にユニットを移動して、その場で製炭できるメリットがある。 

 今後、熱海や伊豆周辺の林地や農地から出る端材や残さなどを試験的に製炭し、二酸化炭素排出量の削減などを数値で見える化していく予定だという。枝広さんは「炭化ユニットは、地域資源の循環と大気中の炭素循環という一石二鳥の効果が期待できる。ユニットはデモ機として、今後全国に広げて環境問題に貢献していきたい」と意気込む。

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