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熱海の「釜鶴」でサクラマスの「干物フレーク」 インターン生が開発

熱海産サクラマスの干物を使った「熱海干物フレーク」を開発した一木さんと池田さん

熱海産サクラマスの干物を使った「熱海干物フレーク」を開発した一木さんと池田さん

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 熱海産サクラマスの干物を使った「熱海干物フレーク」の販売が2月17日、干物店「釜鶴」本店(熱海市銀座町)などで始まった。

釜鶴の店頭に並ぶ「熱海干物フレーク」(関連画像2枚)

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 まちづくり会社「machimori(マチモリ)」(同)が企画したインターンシップ(就業体験)プログラムを通じ、干物製造販売業の「釜鶴」で約4カ月働いた学生2人が開発した同商品。開発は創業150年の歴史がある老舗の課題解決に向けた取り組みの一環として2人が行い、同社による販売開始にこぎ着けた。

 2人は、東海理科大学経営学部3年の一木美夢さんと静岡大学地域創造学環3年の池田康太さん。商品化では、インタビュー調査や試食会を行って客のニーズを調べたり、パッケージの素材など販売方法を同社スタッフと打ち合わせたりした。20代後半から30代の女性にターゲットを絞り、「健康志向」「自炊はするが手の込んだ料理はしない」「ご当地食材の土産」などの条件に合った商品の開発を進めた。軽く、土産物に適した商品をと、熱海・網代港で養殖されているサクラマスを同社で干物に加工し、細かくほぐして瓶ではなく真空パックに詰め常温で保存できるようにした。

 2人は「商品は、おにぎりに使ったりパスタにあえたりと幅広く使える。今後、サクラマスの干物以外を使ったフレークも展開する予定。若い世代にも身近な商品を作ることで干物文化を残したい」と力を込める。同社の二見一輝瑠社長は「製造現場と販売スタッフがコミュニケーションを取りながら商品化する流れを作ることができた。短期間でスピード感をもって販売までたどり着き、100点満点以上の成果。開発した商品に愛情を持ってもらえたこともうれしい」と話す。

 価格は1パック=864円。熱海銀座商店街の本店のほか、熱海駅の商業施設内「ラスカ熱海店」(田原本町)、同社オンラインショップでも販売する。

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