熱海市で4月23日、免許不要で利用できる近距離モビリティー「WHILL(ウィル)」のレンタルサービスが始まった。
近距離モビリティーの開発・サービスを手がける「WHILL」(東京都品川区)が、熱海観光局(DMO)、熱海市観光協会と連携して提供する。熱海市におけるユニバーサルツーリズムの取り組みの一環として位置付ける。
導入したのは免許不要で歩道走行が可能な4輪スクーター型の「WHILL Model R」で、熱海市観光協会(ワカガエルステーション)に2台、熱海観光案内所(ラスカ熱海1階)に1台の合わせて3台を配置する。ハンドル操作による自転車のような操作感と安定した走行性能を備え、段差や坂道、凹凸のある路面にも対応し、その場旋回も可能。坂の多い地形を持つ熱海において、観光客が無理なく移動できる手段としての活用を見込む。
観光客数の回復と移動環境への課題がある熱海市。来訪者数が増加する一方、坂道の多い地形や高齢化により、長距離の歩行に不安を感じる人も少なくない。こうした課題に対応するため、同サービスは幅広い利用を想定し、回遊性の向上や滞在時間の延伸につなげる狙いがある。今後は移動環境の整備を進め、観光地としての価値向上を図っていく。
同社、法人モビリティソリューション事業部の桑田翔さんは「現在は若年層の来訪が目立つ一方で、かつて熱海を訪れていた人の中には、坂道の多さから再訪をためらうケースもある。こうした人たちにも再び訪れてもらえるきっかけになれば」と話す。
料金は1回4,000円。貸し出し時間は9時~16時。専用アプリ「WHILL Rental」から予約・解錠・返却の操作が可能。