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熱海・伊豆山の障がい者就労支援施設が地域墓地清掃 「元気な姿を見てほしい」

伊豆山岸谷墓地の清掃作業にあたる施設利用者と職員ら

伊豆山岸谷墓地の清掃作業にあたる施設利用者と職員ら

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 熱海・伊豆山の障がい者就労支援施設「心象めぐみ会共同作業所」が12月13日、伊豆山岸谷墓地の清掃作業を行った。

伊豆山土石流現場を望む墓地

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 伊豆山の岸谷地区にある同墓地。清掃作業は、7月に発生した伊豆山土石流災害で地区を離れた人が増え墓地を清掃する人が減っているため、同墓地を管理する伊豆山岸谷墓地組合から同施設が相談を受けたことをきっかけに無償で実施した。同施設職員の古畑ひとみさんは「施設からすぐ近くということもあり、地域に貢献できれば」と話す。13日は職員と施設の利用者合わせて17人が墓地の通路や入り口などの除草作業に当たった。

 7月3日に発生した土石流災害で同施設の建物は被害を免れたものの、土石流は施設前を走る市道まで及んだ。同施設の駐車場は消防の待機所となり市道も通行止めが続くなど、施設を使うことができない日が続いた。その間、無償で借り受けたビルの1室を臨時の作業所として利用。施設存続のためにクラウドファンディングも立ち上げ、支援を募った。

 クラウドファンディングでは、目標金額150万円に対し180万円を超える支援金が集まった。直接の寄付や多くの励ましの声も届いたという。古畑さんは「現在は、施設に戻ってきてようやく少し落ち着いてきたところ。自分たちのできることで、施設利用者の元気な姿を見せたい」と話す。

 施設の準備が整ったことで11月1日、元の作業所での作業を再開した。同施設の伊勢井勝所長は「施設を使えない期間が長かったが、その間に全国からたくさんの支援をもらった。頑張っている姿を見せることが恩返しにつながれば」と話す。

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