熱海のイタリアンカフェ「ノンノン」（熱海市上多賀）が4月1日、オープン15周年を迎えた。

店内は床を貼り替えて明るいソファを設置した

　静岡県内出身の店主・平野恵美子さんが営む同店。熱海や湯河原のイタリアンレストランなどで約10年働いた経験を生かして、2007（平成19）年4月1日に開業した。開業の経緯について、平野さんは「自分の店を持ちたいという夢があったわけではないが、料理経験を生かして、地域の人が集まるような店を作りたいと思った」と話す。

　店の場所は、大通りから奥に入った住宅街にある。目立たない場所にあるが、周辺の住民や近くの宿泊施設に泊まる観光客に利用してもらっているという。これまではカラオケ設備が付いた「イタリアン居酒屋」として営業してきたが、コロナ禍で改装を決意。カラオケ設備を撤去し、広いテーブル席の設置や感染防止対策を取って、15周年を迎える4月1日に「イタリアンカフェ」としてリニューアルオープンした。

　こだわりは、自家農園で栽培する無農薬野菜を使った手作りのイタリア料理。「自分が好きなものをお客さまにも安心して食べてもらいたい」という思いから、ピザ生地やパスタソースなど、全て平野さんの手作りだという。

　ランチメニューは、ピザトーストにポテトサラダ、ドリンクが付いた「Aセット」、ミニグラタン、ショートパスタ、サラダ、バゲット、ドリンクが付いた「Bセット」、月替わりパスタ、サラダ、バゲット、ドリンクが付いた「Cセット」（以上700円）。手作りのシフォンケーキ（300円）など、デザートもそろえる。

　ディナーメニューは、豆乳のカルボナーラ（880円）や新じゃがとアンチョビのジェノバソースピザ（1,000円）など食事メニューのほか、きのこのガーリックソテー（400円）、トマトとアボカドのチーズ焼き（600円）、チキンのガーリック焼き（1,000円）など、アルコールに合う一品料理も提供する。

　平野さんは「若いお客さまだけでなく、近所の年配の人がお茶を飲むだけでも気軽に寄ってもらい、気分転換してもらえれば。地元に愛される店にして、75歳まではがんばりたい」と意欲を見せる。

　営業時間は、11時30分～14時、17時30分～21時。水曜定休。