クラフトビール醸造所「Organic Box The Beer(オーガニックボックス ザ ビアー)」(熱海市銀座町)が7月11日、熱海銀座商店街にオープンした。熱海市内初のビール醸造所となる。
クラフトビール醸造所「Organic Box The Beer」外観(関連画像7枚)
自家農園の果物を使ったドリンクやかき氷などを販売する「Organic Box」に併設する新店舗。「Organic Box」は2019年8月にオープンし、地元客や観光客に親しまれてきた。運営するのは杉本祐一朗さん、良花さん夫妻。
クラフトビール造りを始めたきっかけについて、良花さんは「3年ほど前に発酵食品が体に良いと知り、発酵ドリンクを作るならビールが面白いのではと思った。自分たちで造ってみたいという好奇心から挑戦を決めた」と話す。
構想から約3年をかけて6月、発泡酒製造免許を取得。醸造設備の輸入や寸胴鍋、発酵タンクなどの導入を進め、開業にこぎ着けた。「全てが初めてのことばかりで、開業までとても大変だった」と振り返る。
醸造するビールは、国内産麦芽100%を使用するのが特徴。アミノ酸含有率が高く、麦本来のうまみを引き出した味わいを目指す。仕込みから発酵、熟成まで2、3週間かける。
オープン時には2種類を用意し、タップから注いで提供する。苦みを抑えたアルコール度数5%の「クラフトエール」と、自家農園で育てたレモンを使った爽やかな酸味が特徴の「レモンエール」(以上330ミリリットル、700円)。今後もポンカンなど、自家農園の素材を生かした商品を中心に展開していく予定という。
店内には「Organic Box」と共有するイートインスペース10席を設ける。フードとビールのセット(1,000円)のほか、「国産野菜のピクルス」「ドライフルーツのクリームチーズ」(以上400円)など、ビールに合う軽食も提供する。
瓶ビールは月内の販売開始を予定。瓶内二次発酵製法を採用し、きめ細かな炭酸による自然な口当たりが特徴という。今後は市内の酒販店や飲食店への卸販売に加え、全国の飲食店向けに小ロットでのオリジナルビール製造(OEM)にも対応する。
祐一朗さんは「10年先を見据えた時に挑戦するなら今だと思った」と話す。「ドリンク専門店としてさらに成長していきたい。海を見て温泉に入り、ビールを飲んで、解放された気持ちで熱海を楽しんでもらえたら。ビールを通して、陽気な熱海の時間を届けたい」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~16時ごろ。