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熱海キコリーズとフレンチレストランがコラボ 間伐材で料理プレート開発

完成した間伐材プレートを掲げる三浦シェフと熱海キコリーズのメンバー

完成した間伐材プレートを掲げる三浦シェフと熱海キコリーズのメンバー

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 森林保全に取り組むNPO法人「熱海キコリーズ」(熱海市昭和町)がフレンチレストラン「Le Proust Miura(ル・プルースト ミウラ)」(西熱海1)とコラボし、間伐材を使った料理プレートを開発した。同店は10月、間伐材プレートで料理の提供を始めた。

輪切りにしたヒノキの中心を削ってガラスを乗せた「輪切りプレート」

 「ル・プルースト ミウラ」は9月4日に開店したフレンチレストラン。今回のコラボは、同店シェフの三浦賢也さんが熱海キコリーズに相談を持ち掛けたことで実現した。食材は熱海を中心に地元のものにこだわっていたことから、料理を提供する食器も熱海の木材を使うことを考案。実際に三浦さんは同団体のメンバーと共に山に入り、ヒノキを切り出すところから始めたという。企画から製作、完成まで半年以上かけて作ったプレートは2種類。輪切りにしたヒノキの中心を削ってガラスを乗せた「輪切りプレート」と、ヒノキを半月型に加工して作った「半月切りプレート」で、それぞれデザートや前菜をのせて提供している。

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 三浦さんは「とてもすてきなプレートが完成してキコリーズさんには感謝している。私にとって、料理と同じく器も地産地消というのが大切。地元の資源を使って地域の活性化に少しでも貢献できれば」と期待を寄せる。

 熱海キコリーズは、森林保全活動として、市有林や民間林の間伐による森林整備、間伐材搬出、製材などに取り組むNPO。間伐材を地元で活用することでの循環型社会を目指し、ワークショップを通しての地域教育活動も行っている。今回のコラボについて、代表の能勢友歌さんは「食の分野で地産地消の熱海ヒノキ材を活用いただけるのは非常にうれしい。間伐材を地元で活用することで地域復興にもつなげたかった」と話す。

 同団体のメンバーはそれぞれ本業を持ちながら、週末を中心に副業としてキコリーズの活動を行っているのも特徴の一つ。能勢さんも2012(平成24)年に熱海に移住して団体を立ち上げたが、本業は広告企画のプランナーとして働いている。メンバーと共に「持続可能な林業活動、地域復興の実現」を目指しているという。「熱海は海のイメージが強いが、私たちの活動を通して、熱海の森にも親しみを持ってもらえたら」と呼び掛ける。

 今後、「三浦シェフ監修プレート」として増産を予定。ネット販売や地元のイベントでの販売も検討しているという。