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熱海土石流3年 水産事業者が伊豆山の障害者就労支援施設に海鮮丼提供

海鮮丼とあら汁を食べる「心象めぐみ会共同作業所」の利用者ら

海鮮丼とあら汁を食べる「心象めぐみ会共同作業所」の利用者ら

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 伊豆山土石流災害の発生から3年を迎えるに当たり、7月2日、熱海の鮮魚卸が伊豆山の障害者就労支援施設で海鮮丼の無料提供を行った。

振る舞われた海鮮丼とあら汁、デザート(関連画像3枚)

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 鮮魚卸「宇田水産」(熱海市桜町)の宇田勝社長と「熱海銀座おさかな食堂」(銀座町)の合田一人料理長が「心象めぐみ会共同作業所」(伊豆山)を訪れ、用意した24食の海鮮丼とあら汁を施設利用者と職員に振る舞った。海鮮丼には、カツオや甘エビのほか、網代で水揚げされたアジとシイラを山盛りにのせた。あら汁には食べやすいようにと骨を抜いたマグロを入れた。同作業所の伊勢井勝所長が施設利用者らに「土石流から3年がたち、みんなを励ますための海鮮丼。感謝の気持ちで味わって食べてほしい」と話すと、おいしそうに頬張る様子が見られた。

 2021年7月3日に発生した土石流災害で同作業所の建物は被害を免れたものの、土石流は施設前を走る市道にまで及んだ。同作業所の駐車場は消防の待機所となり市道も通行止めが続くなど、施設を使うことができない日が続いた。その間は無償で借り受けたビルの1室を臨時の作業所として開設した。宇田社長や地域の事業者は、施設利用者に元気になってもらいたいと、3カ月に1回ほど、海鮮丼とみそ汁を提供。ホワイトデーには、マグロ解体ショーも開いて元気付けた。

 「数カ月に1回でも楽しみにしてくれていた」と振り返る宇田社長は「被災して大変な時でも職員の皆さんが頑張っている姿に感銘を受けた。私自身もここに来ると元気をもらえる。活動をアピールすることで施設の大変さを多くの人に知ってもらい、支援に賛同する事業者が増えてくれれば」と話す。

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