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熱海の子育てコミュニティーが「おしゃべり会」 不安や悩みを共有する場に

子育ての悩みを共有する参加者と主催者

子育ての悩みを共有する参加者と主催者

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 子育ての悩みを共有するコミュニティー「にじいろかふぇ」の「第2回おしゃべり会」が3月6日、南熱海マリンホール(熱海市下多賀)会議室で開かれた。

子育ての悩みや思いを共有する参加者(関連画像2枚)

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 「子育てをする親の悩みや思いを安心して共有する場を作りたい」と、保育士の鶴淵志穂さんと友人の鈴木恵理子さんが1月に立ち上げた同コミュニティー。保育士として20年以上の経験を持つ鶴淵さんは、発達障害の子どもが通う療育施設での勤務経験もある。鶴淵さんは「保護者から、子どものサポートはあるが親をサポートしてくれる場所がないと言われることがあった。保護者の心に寄り添える場所にしたい」と話す。

 当日は、発達障害や身体障害の子どもを持つ保護者など8人が参加。日頃の家庭生活や学校生活の悩み、幼稚園や学校、行政支援で感じる課題などを共有した。

 保護者の一人は「学校から病院での診断を勧められて発達障害だと分かった。これまでの子どもの行動の理由が分かった安心感もあった。もっと早く専門の先生がいる支援学校に入れてやれればよかった。親が一人で悩む時間が少なくなるので療養は早い方が良い」と話す。

 別の保護者は「自分がイライラして子どもに強く当たってしまうこともある。他の親も同じようなことがあると分かり気持ちが楽になった。子どもとの向き合い方を参考にしたい」と話す。車椅子の子どもの受け入れに消極的な幼稚園や教育委員会の対応などを問題視する声が上がった一方で、「自然に車椅子の友達を受け入れる環境は他の子どもたちが試行錯誤しながら作ってくれる。子ども同士は助け合えるものだということを先生たちにはもっと知ってもらいたい」という意見も出た。

 「親が楽しく子育てができるように変わっていけばうれしい」と鈴木さん。鶴淵さんは「子どもも大人も笑顔になれるように、本音で対話できたり、人と人を、心と心を、それぞれつないで安心できたりするコミュニティーにしていきたい」と話す。今後、毎月第1水曜に集会を開くという。

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