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熱海の山田屋水産が恒例の「熱海おでん」販売 多賀の手作り生麩など新種も

山田屋水産の熱海おでん「あつうみ」に入れる生麩(ふ)を製造する「ふ義商店」

山田屋水産の熱海おでん「あつうみ」に入れる生麩(ふ)を製造する「ふ義商店」

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 熱海の練り製品加工販売「山田屋水産」(熱海市青葉町)がこのほど、熱海おでん「あつうみ」の販売を始めた。今年は手作り生麩(ふ)を製造する「ふ義商店」(上多賀)の生麩がおでんに彩りを添える。

山田屋水産が販売する熱海おでん「あつうみ」

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 毎年、冬の訪れを前におでん種セットを販売する同社。地域連携を掲げる同社は、徳田椎茸園(伊豆山)のシイタケを使った商品や熱海名物のイカメンチなど地元の特産品をおでん種に使ってきた。今年は初めて「ふ義商店」におでん種用の紅葉生麩と竹棒生麩の製造を依頼した。毎年、新しいおでん種を入れ替わりで加えてきたが、今年は「ふ義商店」の生麩2種類が目玉だという。

 販売するのは、いずれも14種類のおでん種が入る「あつパック」「うみパック」にオリジナルのおでん汁をセットにした熱海おでん「あつうみ」(4,860円)。稲庭風うどんや「だいだい胡椒(こしょう)」がセットの商品もそろえる。

 「ふ義商店」の生麩を採用した経緯は、例年使う京都の生麩ではなく、今年は地元のものを使いたいと、山田屋水産の取締役・福島瞳さんが「ふ義商店」に声を掛けたことがきっかけ。福島さんは「5月頃にオリジナルの生麩の開発を相談した。イメージを伝えてサンプルを作ってもらったら、一発で理想のものができた。地元産という安心感と全て職人の手作りというところが決め手だった」と話す。

 「ふ義商店」は大阪で生麩職人をしていた岩本登社長が熱海で1965(昭和40)年に創業。昔ながらの手作りの製法を守っているといい、家族総出で切り盛りしている。販売は、店を構えて小売りはせず、ホテルや旅館への卸とネット通販のみ。福島さんからの相談を受け、同社の岩本淳一さんは「必要としてくれているので、それにしっかり応えたい」と、特注品の製造に応じた。完成した同社の生麩が入ったおでんセットを受け取り、「どんなおでんになっているか楽しみ」と笑みをこぼした。

 淳一さんはSNSを使い、普段から積極的に生麩について情報を発信している。「伝統的な生麩といっても、世の中には新しい味や販売方法がある。しっかりしたものを作りながらも、生麩の世界の楽しさも伝えていければ」と話す。山田屋水産との地域連携も、生麩の魅力を伝える手段として期待が掛かる。

 「あつうみ」の販売数は400セット。山田屋水産の直営店(咲見町)とネットショップで販売する。すでに予約分を含めると半分程度は売れているという。福島さんは「当社は練り製品の会社だが、ふ義商店の生麩など熱海特産のおでん種が入っているので、さまざまな味や食感を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

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