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熱海に「板前割烹 華」 移住夫婦が開業、「地元に愛される店に」

家族で移住して開業した秋山昌弘さんと華世子さん

家族で移住して開業した秋山昌弘さんと華世子さん

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 熱海に5月8日、「板前割烹 華(はな)」(熱海市水口町)がオープンした。

熱海の絶景を望む個室(関連画像7枚)

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 熱海に移住した秋山昌弘さん・華世子さん夫婦が開いた同店。昌弘さんは、そば懐石店やすし店などで13年ほど経験を積み、その後、新宿の接待料理店の料理長として立ち上げから10年ほど務めた経歴を持つ。子どもが生まれ、独立を考えていたときに、当時店に通っていた客から熱海での出店を勧められたという。昌弘さんは「自分たちにとって熱海は、これまで無縁の場所だったが、お客さまとの縁もあり、熱海での出店を決意した」と言い、家族で移住して開業にこぎ着けた。

 店は、別荘やリゾートマンションが立ち並ぶ高台にある。建物の一部を改装し、相模灘や熱海の街並みを広く望む部屋を客席として提供する。熱海海上花火大会の時には、目の前に鮮やかな花火を見ることができるという。客席は個室2部屋を設けた。昌弘さんは「お客さま同士が顔を合わせないようにして、プライベート感を大事にした。お客さまの時間を大切にしてもらいたいので、接客も最低限にしている」と話す。

 メニューは、旬の食材を使った「華コース」(1万1,000円)、「舟盛りコース」(1万5,000円)、「本格懐石コース」(3万3,000円)のほか、タラバガニをふんだんに使った「タラバカニコース」を用意。アラカルトメニューは、「京風牛タン柔らか煮」(2,750円)や「和牛すね肉のビーフシチュー」(3,300円)などをそろえる。ドリンクメニューは、「手頃な価格で提供したい」と、ビール中瓶(550円~)、サワー(440円~)、ジュース(220円)など。部屋の冷蔵庫内のドリンクを自由に飲むことができる「福福冷蔵庫」(1組5,500円)も用意した。11時~15時限定でランチメニュー「季節の味覚御膳」(3,980円)も。食材は、できる限り自家農園の野菜やかんきつを使うという。

 オープンから約2週間がたち、既にリピーター客もいるという。昌弘さんは「見ず知らずの熱海に来て、本当に熱海の人たちに親切にしてもらっている」という。「子ども用の椅子や車いすで乗ることができるエレベーターもあるので、安心して来店してほしい」と華世子さん。昌弘さんは「ゆっくりと食事してリラックスできる場所にしたい。一組一組のお客さまを大事にして、地元に愛される店にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~21時。予約制。

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