アートギャラリー「ATAMI DESIGN CLUB（ADC、アタミデザインクラブ）」（熱海市中央町）が1月29日、熱海市役所近くにオープンした。

白を基調とした明るいギャラリー内

　熱海在住アーティストのポール・カークレンさんが開店した同施設。昨年3月にビルを購入し、内装・外装をリニューアルして開店にこぎ着けた。建築コンサルタントでもあるポールさんは「購入したとき建物の状態はよくなかったが、壊さずに生かしたかった。大変な作業で時間が掛かったが、見栄えよく改装することができた」と話す。

　米・ニューヨーク州出身のポールさんは、2014（平成26）年に来日。2017（平成29）年に夫婦で東京から熱海に移住した。ポールさんの作品は、飼い犬の柴犬「ハチ」と「ピーナツ」がモデルのコミカルなアクリル画。「熱海に来て受けたインスピレーションを作品に落とし込んでいる」というポールさんの作品には、熱海の海や山、熱海城、梅の花など、熱海の象徴的な風景や名所が描かれている。

　現在、ポールさんの作品9点を展示するほか、作品をプリントした絵葉書と作品集の販売も行っている。ポールさんは「1点1点の作品にはストーリーがある。ハチとピーナツに加え、実際にいる近所の犬や猫も登場し、架空の世界をユーモラスに描いているので、見て楽しんでほしい」と話す。

　今後について、ポールさんは「3月から貸しギャラリーとして、市内のアーティストが写真や彫刻などを展示できるようにする予定。子供たちが作品を発表するような機会も作っていけたら」と意欲を見せる。

　営業時間は11時～19時。土曜・日曜のみ営業し、平日はホームページで見学を受け付ける予約制で営業する。