「第9回熱海怪獣映画祭」が10月31日、熱海芸妓見番歌舞練場(熱海市中央町)で開かれる。主催は一般社団法人熱海怪獣映画祭。
同映画祭は、「熱海を怪獣の聖地に」を掲げる市民有志が2018(平成30)年に立ち上げたイベント。同年10月に第1回を開催して以来、怪獣映画の上映やトークイベント、怪獣クリエーターによる展示販売企画「熱海怪獣市場」、子ども向けの「新怪獣お絵かきコンクール」などを展開し、全国の怪獣・特撮ファンが集う催しへと成長してきた。
今年の映画祭では、映画監督・本多猪四郎さんの功績を紹介するドキュメンタリー作品の上映のほか、熱海を舞台にしたサメ映画「温泉シャーク」の上映、全国から集めた自主制作怪獣映画を上映する「全国自主怪獣映画傑作選」を予定する。恒例の「新怪獣お絵かきコンクール」も開催する。
一方で、主催者によると、本年度は公的支援の採択額が当初の希望額に満たなかったことから、従来規模での開催が難しい状況となった。そのため、6月からクラウドファンディングを始め、運営資金を募っている。当初目標額の100万円は達成し、現在はネクストゴールの達成を目指している。支援額に応じて上映作品やゲスト企画などのコンテンツを追加するほか、会場の音響設備の充実や2日間開催も視野に入れるという。
クラウドファンディングのリターンには、映画祭オリジナルグッズや応援プラン、本多さんのドキュメンタリー映画オリジナルTシャツなどを用意する。募集期間は6月30日まで。
同映画祭代表理事の水野希世さんは「映画祭は当初、自分たちが楽しむために始めたが、続ける中で熱海の観光資源の一つとなり、怪獣映画や特撮文化を知ってもらう場になってきた。地域を盛り上げたいという思いに多くの人が賛同し、今ではみんなでつくる映画祭へと発展している」と話す。
今回の資金不足については、「危機的な状況ではあるが、逆により開かれた映画祭になるチャンスだと思っている。熱海だけでなく全国の人にも知ってもらうきっかけになっている」と前向きに捉える。「多くの人が快く支援や協力を申し出てくれて感謝している。映画の効果音一つ一つにも作り手の思いが込められているので、その魅力をしっかり届けられる環境を整えたい。音響設備の充実を実現し、今回のピンチをチャンスに変えたい」と支援を呼びかける。