熱海でカヌーツアーを提供する「熱海楽園カヌー」（熱海市下多賀）が6月、新たな拠点を開設して今シーズンの営業を始めた。

初めてでも安定してカヤックを楽しむことができる（関連画像4枚）

　熱海楽園カヌーは、大阪出身の伊藤太志さんが2021年1月に開業。長浜海水浴場周辺を拠点に活動する。長浜海水浴場に隣接する長浜海岸の埋め立て工事が始まったことで利用できなくなったことから新たな拠点を模索。今回、小山臨海公園内のマリーナが協力することが決まり、マリーナを拠点にカヌーツアーを行うことになった。

　カヌーツアーには安定性の高いカヤックを使い、初心者でも楽しむことができるという。伊藤さんは高校でカヌー競技を始め、学生時代には全日本学生カヌースプリント長距離大会で優勝した経歴を持つ。現在も、来年の国体出場に向けてトレーニングを続けている。ツアーでは、伊藤さんがカヤックの乗り方や楽しみ方をレクチャーする。

　ツアーは、マリーナを出発し、長浜海水浴場や赤根崎の沖合を約90分かけて楽しむ。天候にもよるが、この辺りは潮の流れも緩やかで、波の静かな日も多く、安定したアクティビティーを体験できるという。海上での記念撮影にも対応。下船後は、マリーナにあるシャワーや更衣室を利用でき、併設するレストランでワンドリンクのサービスも付く。

　伊藤さんは「『熱海をカヌーの聖地に』を掲げ、今年は熱海市民に向けてカヌーの認知度を上げる活動をしていきたい。海に出ると大自然が広がる別世界。全身で非日常を体感してほしい」と呼びかける。

　開催時間は、午前の部＝9時30分～12時、午後の部＝13時30分～16時。土曜・日曜・祝日のみ。予約制。料金は、中学生以上＝8,500円、小学生以下＝5,000円、大人と同乗の子ども＝3,000円。