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熱海の老舗和菓子店「間瀬」、世界農業遺産製法の掛川茶とのコラボ和菓子

老舗和菓子店「間瀬」が販売を始める「かおり」

老舗和菓子店「間瀬」が販売を始める「かおり」

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 熱海の老舗和菓子店「間瀬」(熱海市網代)が4月21日、創業150周年記念菓子「かおり」の販売を始める。

栗入りの煎茶味と大納言入りのほうじ茶味の2種類(関連画像2枚)

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 1872(明治5)年に菓子の製造販売店として創業した同社。現在、市内に直営店4店舗を展開するほか、全国の百貨店や市内宿泊施設の売店、直営オンラインショップで和菓子を販売する。

 「かおり」は、150周年記念菓子の第3弾商品。「あん入り蒸しカステラ」と呼ばれる和菓子の「浮島」というジャンルの菓子で、バターなど油脂を使わず、しっとりして軽い口当たりが特徴という。世界農業遺産に認定されている「茶草場(ちゃぐさば)農法」の掛川茶とコラボレーションした。

 茶草場農法は150年ほど前から続けられてきた伝統的な技術といわれ、同じく150年続く和菓子店である同社と共にコラボレーションを「和菓子離れ」「お茶離れ」といわれる課題解決に向けて共同で取り組む新たなチャレンジに位置付ける。同社5代目社長の間瀬眞行さんは「実際に現地に行って栽培や製造の様子を見学した。自然農法で時間をかけて、とても苦労して栽培している。和菓子を通して、茶草場農法のことも知ってほしい」と話す。

 新茶のシーズンに合わせて販売する「かおり」は、栗入りの煎茶味と大納言入りのほうじ茶味の2種類を用意。粉茶を生地に練り込んで作る。価格は238円。6月30日までの販売を予定する。

 間瀬さんは「同じ静岡県内で150年の伝統があるお茶とコラボできたのは非常に幸運なこと。これまで抹茶の和菓子は多かったが、煎茶やほうじ茶を使うのは当社としても珍しい試み。記念菓としても最高の出来栄えになった。お茶の特徴的な香りを楽しんでほしい」と話す。

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