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熱海に中国物産店「浩予」 伊豆山被災の徐さん、災害を乗り越えて開業

「中国物産浩予熱海店」をオープンした徐浩予さん

「中国物産浩予熱海店」をオープンした徐浩予さん

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 熱海市内で唯一の中国物産店「中国物産浩予(こうよ)熱海店」(熱海市清水町)が10月26日、オープンした。

清水町の商店街にオープンした「中国物産浩予熱海店」(関連画像4枚)

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 中国・内モンゴル出身の徐浩予(じょこうよ)さんが店主を務める同店。徐さんは、2021年6月に熱海・伊豆山に移住したが、同年7月に土石流災害で被災して避難を余儀なくされた。その時に世話になった人たちに恩返しがしたいと奮起し、同店をオープンした。

 移住前に住んでいた東京都内での仕事を生かし、品物は都内の輸入会社から仕入れる。取り扱っている食品は100種類以上。ライチやココナツ、マンゴーなどのフルーツジュース、インスタント麺、水ギョーザやショウロンポウなどの冷凍食品、調味料など、多彩な品物を用意する。自身の被災体験を記した著書「土砂涅槃(ねはん)」も販売する。

 オープンから数日。来店客は中国人をはじめ、ベトナム人、韓国人など熱海在住の外国人が多いという。徐さんは「日本文化が好きで、子どもの頃に読んだ小説『伊豆の踊り子』が印象的だったので伊豆半島に来たいと思っていた。伊豆山で被災したが、地元の人から勇気をもらって希望が見えた。駅前ではなくこの場所を選んだのは、観光客よりも熱海の住民にたくさん来てほしいと思ったから。地元の人たちに異国の味を紹介したい」と話す。

 「台湾や韓国の商品なども少し用意している。品ぞろえを増やし、近日中に200種類超とする予定」と徐さん。「今後は熱海だけでなく三島や伊東など、各地に店舗を増やしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は9時30分~19時30分。

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