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熱海・多賀でダイダイ収穫体験、コワーキングスペースが企画 「特産品に愛着を」

ダイダイの収穫体験に臨む参加者ら

ダイダイの収穫体験に臨む参加者ら

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 熱海特産のダイダイ収穫体験が11月13日、熱海の上多賀にある農家・岡野谷伸一郎さんの畑で行われた。

収穫したダイダイを掲げる水野恵太君

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 今年の収穫は10月下旬から始まっており、年内は緑色のダイダイ「青橙(アオダイ)」を果汁などの用途に収穫し、徐々にだいだいに色付き始めると正月飾りや食品加工用に収穫して出荷する。岡野谷さんは「今年は雨が多く収穫量は少ないが、香りのよいダイダイになった」と話す。

 収穫体験は、コワーキングスペース「naedoco(ナエドコ)」が企画した。体験には同店の会員ら6人が参加し、岡野谷さんやJAの担当者から話を聞きながら収穫に励んだ。

 参加者の一人で普段はエンジニアとして働く増井拓良さんは「熱海がダイダイの特産地とは知らなかった。静岡県民でも知らない人は多いと思うので、気軽に食べたり飲んだりできる加工品などがあれば。収穫体験は、ダイダイのことを知ることができ、気分転換にもなってよかった」と笑顔を見せた。

 企画したナエドコの廣野みすずさんは「体験会は今回を含めて6回を予定している。ダイダイを使った料理のメニューを参加者で考えていくことなどで、特産品に愛着を持ってもらえるようになれば」と期待を込める。

 伊豆で和菓子店「石舟庵」(伊東市)を展開する高木康行社長も畑を訪れ、岡野谷さんの話に熱心に耳を傾けた。ニューサマーオレンジや蜂蜜など伊豆の特産品を和菓子作りに生かしてきた同社はダイダイを和菓子の原料に使おうと試作したこともあったという。高木さんは「実際に生産している岡野谷さんの思いや栽培状況を見ることができ、伊豆の伝統的な和のかんきつ・ダイダイによる菓子作りへのモチベーションになった。難易度は高いが試作してチャレンジしていきたい」と意欲を見せた。

 岡野谷さんは「収穫体験で参加者が喜んでいる姿を見ることができてうれしい。ダイダイを知ってもらうきっかけになれば」と話していた。

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