一棟貸しの宿泊施設「スイートヴィラ キュレーション 熱海 桃山雅苑」（熱海市桃山町）が1月13日、オープンする。

茶室をイメージし伝統を重んじたデザインの客室（関連画像6枚）

　建物面積640平方メートルの4LDKで、エントランスロビー、約100平方メートルのリビングダイニング、4つの客室、温泉付きの2つの浴室から成る「桃山雅苑」。築40年を超える元保養所をリノベーションし、館内に美術品や伝統工芸品を並べる。日本の伝統工芸やアートで革新的なデザインを施して建物や作品に新たな価値を加えて再生しようと、キュレーションホテル協会代表理事の澤山乃莉子さんがキュレーションを手がけた。リビングダイニングには、幅約3.6メートル、高さ約1.6メートルの富士山を描いたびょうぶ絵を展示する。客室は、3人の国際的デザイナーがそれぞれ異なるテーマでデザイン。熱海の伝統芸能や茶室などをコンセプトにした。

　同館の運営は、昨年12月にオープンした「スイートヴィラ キュレーション 熱海 桃乃八庵」（春日町）と同じくリソル不動産（東京都新宿区）が同協会から運営を受託。「スイートヴィラ キュレーション」シリーズとして展開する。今後もキュレーションホテル協会が手がける施設は、リソル不動産が運営するという。一棟貸し高級別荘の需要が増えていることを背景に、協力して富裕層市場への事業拡大を目指す。

　宿泊料金は2泊＝24万円～。定員は8人。