熱海銀座商店街の老舗干物店「小沢ひもの店」（熱海市銀座町）が2月23日、立ち飲みスペースを併設してリニューアルオープンした。

立ち飲み客らでにぎわう店内（関連画像4枚）

　同店は、710年創業の熱海で最も古いとされる干物店。5年ほど前から店内の改装を計画していたという同店の小澤香織さんは「最近では干物を食べる人が減っている。熱海には若い観光客が増えており、入りやすい雰囲気の店にすることで、気軽に干物を手にしてほしい」と話す。

　今回のリニューアルでは、干物売り場だった店内の半分ほどを立ち飲みスペースに改装。一角に屋台のような立ち飲みカウンターとテーブルを設置した。「これまでの店内の雰囲気を残しながら木材を使った老舗感のあるデザインに仕上がった」と店主の毅さん。

　客は店内で販売する干物やつまみを選び、設置したコンロで焼いて食べることができる。毅さんは「焼きたての干物のおいしさを楽しんでほしい」と話す。ドリンクは、生ビールやハイボール、レモンサワー、焼酎などを500円からそろえる。

　店内で干物を食べて談笑する客を眺めながら、毅さんは「熱海に来たお客さまが笑顔になり、楽しかったと言ってもらえるような場所になれればうれしい。今後は商店街の店と連携しながら一緒に盛り上げていくことができれば」と期待を込める。

　営業時間は9時～17時。水曜定休。