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熱海・下多賀にホテル「2YL」 20代移住者が開業、地方の魅力を発信

長瀬さんらが改装した客室

長瀬さんらが改装した客室

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 宿泊施設「HOTEL 2YL(ツーワイエル) ATAMI」(熱海市下多賀)が6月15日、南熱海エリアにオープンした。

リニューアルした客室に合う家具や観葉植物を置く(関連画像4枚)

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 運営するのは、東京から移住した長瀬勝彦さんが代表を務める「松尾観光研究所」。現在24歳の長瀬さんは、立命館大学在学中に学生起業して琵琶湖や瀬戸内海でSUPツアー事業を立ち上げた。宿泊事業に携わった経験もある。大学時代の同級生4人で同施設を開業したことで、「ホテルを経営する」という学生の時からの目標を実現した。

 長瀬さんらは、2月に引き継いだ宿泊施設「熱海紅楼(アタミコウロウ)」の運営を続けながら「HOTEL 2YL」への改装に着手した。改装は、DIYで客室の床や壁を新しいデザインに変えた。じゅうたんや畳敷きの床は、コンクリート打ちっ放しの状態に戻して補修。壁の塗装を変え、アーチ状の窓枠を新たに施してアンティーク調の洋室にリニューアルした。家具や観葉植物は、住民から寄贈を受けたり地元の家具店で購入したりしてそろえた。長瀬さんは「デザインや家具は感性を生かして選んだ。外から入る光、窓から見える海や街並みが生きるような改装を心がけた。南熱海の空気を感じてほしい」と話す。

 客室数は、洋室=3室、和室=5室。オプションで提供するテントサウナやバーベキュースペースも用意する。開業前に始めたツイッターでは、公開した改装前と後の写真が4万8000いいねと約3000リツイートを集め大きな反響を呼んだ。長瀬さんは「熱海紅楼の時は安さ目的のビジネス利用が多かったが、2YLは都内の20~30代女性からの問い合わせや予約が多い。新しい客室デザインのイメージ通り」と話す。

 今後はSUPツアーや街歩きなど南熱海を楽しんでもらう体験プランの提供も予定する。「窓からの景色を楽しみながら、暮らすように泊まる親しみやすい施設を目指したい」と意欲を見せる。「たくさんの人に手伝ってもらってオープンすることができた。宿泊者には周辺の店で食事をしてもらうなどして、地元へ還元していきたい」とも。

 1泊当たりの宿泊料金は5,500円から。

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